ブリーダーの育てる犬を子犬販売するドッグリアン東京

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現状の子犬流通経路の危険

ここ数年で、パソコンやスマートフォーンの普及で、子犬流通形態も複雑に多岐にわたっています。
子犬が新しい飼い主さんの所にたどり着くには、大きく3つのルートがあります。生体陳列型ペットショップと、ブリーダーから直接の場合、そしてブリーダーとお客様の間に、無店舗の広告業もしくは仲介業が入る場合です。
ただ、その中ではかなりいろんなケースがあります。
1.)卸売市場(オークション)を経由する場合
ブリーダーオークション問屋ペットショップお客様

2.)卸売市場(オークション)を経由しない場合
ブリーダー問屋ペットショップお客様

3)インターネットショップ
ブリーダーブリーダー直販お客様

ブリーダーポータルサイトお客様

ブリーダー仲介業お客様

ブリーダーPADOGグループお客様

1.)生体陳列型ペットショップで、子犬を決める。
表にはありませんが、今年の動物愛護管理法の改正もあり、ペットショップが直接ブリーダーから子犬を仕入れるケースも増えています。
ただ、現状ではワクチン接種をせず生後40日以前のケースもあり、感染症のリスクや、社会化ができていないケースが想定されます。
注意点

  • 販売店・販売員が有資格者を探しましょう。(法令では、登録表示を胸に着けています、)
  • 生まれた日、産地、親犬情報等が、法令通り表示されているか。
  • 感染症のリスク(ショップの人は大丈夫というでしょう。)
  • 臆病で無駄吠えが多い子が多い傾向にあります。

2.)ブリーダーから直接譲り受ける。
2008年動物愛護法改正以前は、無登録で子犬の譲渡がされていました。その名残で、繁殖者が直接近所や知り合いの方に販売されるケースも、ごく一部でございます。
また、ブリーダー同士の売買もありますが、いずれも限られた中で行われていますので、気に入った子が見つからないことが多いようです。
ネットで探す場合の注意点

  • 販売者が、動物取扱業登録をしていることを、確認しましょう。法令では、すぐわかるところに表示することが義務ずけられています。
  • 子犬や親犬情報が充実しているか。
  • なるべく、子犬見学およびブリーダー(販売者)と対面し、十分な説明を受け、販売契約書の読み合わせをしましょう。
  • 免責事項の多いサイトは要注意。

欧米は法規制面からほとんどが、生体陳列はなく、生体陳列販売を動物虐待とみなし、違法としているところもあります。そんなことから、プロの仲介業者が生体無在庫のペットショップになっているケースが多いのです。
日本は先進国の中でも法規制が遅れており、いまだに1.)のケースが多い訳ですが、仲介業者がネットを利用して販売するケースも多くなってまいりました。
また、ほとんどの大型ペットショップはネット販売も併用しております。

さて、欧米ではなぜ「ブリーダーから仲介業者を通じて店頭販売」がないのでしょうか?

答えは、感染症の発症確率が高くなり、かつ犬猫にとって最も大切な「社会化期」を重視しているからです。

1.)の「ブリーダーから直接、または、仲介業者や競り市(ペットパーク)を通じて店頭販売」では、色々なブリーダーから集められた犬猫が店頭に陳列されていますが、

生体市場(オークション)を通して入っているとしたらどうでしょうか。
感染症には潜伏期間があって、菌を保有したまま、まだ発症していないことがあります。

ですから、仕入れた時は元気でも、その潜伏期間があって判りませんね。発症していたら誰だって仕入れませんから。

感染症を持っていることがわからずに仕入れてしまった子犬、子猫がたった1頭でもいたら他の犬も感染する確率が高くなる訳です。

1.)ルートで販売される場合は、その多くは競り市(ペットパーク)を経由しており、しかも、生後40日未満で母犬や兄弟犬から離され、店頭に陳列される割合が60%にまで及んでいます。

ただ、2.)のケースでも、全くリスクがないわけではありません。 ただし、そのブリーダーの犬だけが全滅するかも知れないと言うことですね。 ペットショップの場合は、様々なブリーダーから仕入れているからその確率が高くなりますね。
ブリーダー直営のペットショップでも、そこで生まれた子犬だけだはないケースもよくあります。
犬種をそろえるために、近所の知り合いのブリーダーの犬も販売しています。
1.)のケースと同じことが危惧されます。
ご心配の方は、是非、私たちプロの動物販売士にお任せください。豊富な経験と知識で、健康な子犬を安心できるブリーダーからお選びいたします。

子犬が感染症にかかりやすい理由

本来、感染症というのは、自然になる病気ではなく、感染源がどこかにありますし、ワクチンがちゃんと効いていれば防ぐことができるものです。

  • 本来、母犬は、生後30日(1か月)程度の間、子犬に授乳する。特に初乳が重要です。また、授乳期間が短い場合も問題です。
  • 母犬の抗体が母乳から体内に入り、感染症から守ってくれる。
  • 生後50日前後で、母犬の母乳に含まれた抗体は、効果がなくなる。
  • 1回目のワクチン接種は、母犬からの抗体が効かなくなった生後50日前後が効果的。
  • 早すぎるワクチン接種は母犬からの抗体に邪魔されて効果が少ない。
  • 遅すぎるワクチン接種は、その空白期間に感染することもあります。ブリーダー犬舎では、子犬を成犬と隔離することが常識です。
  • 1回目は、十分に効かないこともあるので、生後90日前後に2回目のワクチン接種が必要。
  • 感染症に感染している場合、その種類によっては、2週間程度の潜伏期間がある。
  • 発症していなくても、感染している場合もある。

生まれたばかりの子犬を感染症から守るには、どうしたらいいのでしょう。

母犬からの抗体と、ワクチン接種の時期などをご理解いただければ、生まれたばかりの犬猫がどんな経路をたどって飼い主さんの元にやってくるべきか少し見えてくるでしょう。

また、お客さまは、恐ろしい伝染病を持っていない子犬を選ばなければなりませんね。

つまり、伝染病にかかるような生体陳列型の販売方法をしていないペットショップが好ましいと言えるでしょう。

なぜ伝染病や問題行動の原因になりやすい販売方法をするの?

このように、子犬に感染症の危険を背をわせるような流通経路になってしまっている原因は何でしょう。

もちろん、店頭陳列販売で見た目のかわいらしさをアピールした販売方法が、お客さまのニーズでもあるからです。

  • ぬいぐるみのように一番かわいい時期(生後40~45日くらい)の子犬が欲しい。
  • なるべく赤ちゃんの内から育てれば、なつくだろう。
  • 大きくなった子はしつけがしずらくて大変。
  • 大きくなった子は何か問題があって売れ残っているように思える。

このような、購入者の希望や間違った知識が子犬が早いうちに出荷されてしまう原因のひとつです。

幼齢犬流通の『8週齢規制』

今延長国会で動物愛護管理法改正が、議員立法で審議されています。原案では、子犬を母犬(ブリーダー犬舎)から離す時期を、生後8週齢とされています。
子犬を選ぶ際にチックすべきは、そのペットが、どの時点で、母犬(ブリーダー犬舎)から離されたかです。

仲介業者を介したブリーダー直販やブリーダー自らの直販でも安心はできませんが、店頭陳列販売の場合、子犬のストレスは、親犬から早々と引き離され狭いケージに入れられ、入れ替わり立ち替わり色々な人に見られてストレスは頂点に達しています。

これが免疫力の弱い子犬にとって、感染症の発症確率を高める引き金となっている訳です。

感染症の危険に加えて、早期引き渡しは、将来問題行動を起こす原因にもなります。

子犬、子猫にとって犬との付き合いや人間との関わりを学ぶ「社会化期」という大切な期間があり、
この生後3週~12週は親犬から母乳をもらい、兄弟犬と遊ぶことにより、
犬との付き合いを学び、ブリーダーさんから人間に慣れることを覚える、大切な自然学習期間です。

この大切な期間を過ごせないとしつけしづらい(「問題行動」を起こしがちな子になり、捨て犬、捨て猫を生む要因にもなってしまいます。

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